手回し計算機
- 昔懐かしい手回し計算機を手に入れた。残念ながら、学生時代に使っていた黒塗りのタイガー計算機ではなく、ネームプレートには、BUSICOM(NCM,Nippon Calucurating Machine corp)とある。
職場の職員が倉庫から見つけて、油をさして持ってきてくれたのである。見かけは、ほとんど新品のように見える。備品札から見て、昭和47年のものらしい。その頃は丁度、電卓が使われ始めた頃で、多分、購入してまもなく電卓に取って代わられて、お蔵入りとなったようである。それにしても、よく今まで倉庫に残っていたものだと感心する。
熊本は東京などに比べて、まだまだ土地が安いので倉庫にも余裕があるのかもしれない。
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ハンドルを回してみると、存外、力を入れないと動きが悪い。昔はもっと軽く、しかも猛烈な速さで回したような気がする。誰が速く回せるか競ったこともあった。同級生がみんなこれを使って計算をし、図面を書いたものである。ジャリジャリという音が学生時代を思い出させる。
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今の学生たちにこれを見せた。”これ、どこか、テレビかなんかで見たことがある”という者がいたほかは、みな初めて見たという珍しそうな顔つきである。
”なんかレジスターに似てる。紙はいらないと?(熊本弁)”とか、”どうやって計算すると?”と興味を示す。
掛け算のやり方を教えると、自分でやってみて、”へーーー”と驚く。”割り算は逆にやればいいんだ・・・”と納得している。
機械を持ち上げてみて”へーーー結構重いんだ・・・”と感心する。
”分解してみたいな・・・”というのは、やはり工学部の学生らしい。
これで平方根も出せるんだよ、と話すと、”!!!???”。
今は楽だね、といえば、”そうですよ。表計算を使えば、繰り返し計算も逆行列も計算してくれる・・・・”。
今の学生たちは、今の道具をうまく使いこなしているようである。
以上、青春時代を思い出しながら、楽しい会話であった。
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それにしても、当時はとても学生の身分で、自分用のタイガーなんて持てるとは想像できなかった。せいぜい、長い計算尺が買えるかどうかが関心の的であった。今は学生がノートパソコンを持つ時代である。
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黒いタイガーにこだわって、もう少し探してみよう。そして、珍しい形をした、懐かしい計算尺も探してみたい。と思っている。(1996年)
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