Kumamoto Mountain Walking


若いころワンダーフォーゲルをやっていたが、熊本へ来て自分の時間が増えたことで、年齢を忘れて再開してみたくなった。それが3年ほど前の話である。
行くからには1000メートル以上の山を順次歩こうというわけで、熊本県の幾つかの山を思い付くままに選ぶことにした。
1000メートルといっても、最近は道路が発達していてごく近くまで車で入れるので、実際は数十メートルも登れば頂上というころもあるが、とにかく1000メートルにこだわることにした。
最初の年は幾つかの山を征服?したが、昨年はあまり体調がよくなかったためか、それとも単なる怠け心か、ほとんど挫折状態であった。ま、とにかく無理は禁物と気楽に考えている。
このWebPageを始めるにあたって、もう一度、中断後の延長戦をやってみることにした。
以下に、これまで歩いた山を順次、紹介をしてみたい。(1996年6月)

  • 九重山(1780m、99年8月14日)
    夏休み中の姪を連れて家内と3人で早朝家を立ち九重へ向った。94年に今回と同じく牧野戸峠から九重山に向って登ったことがある。そのときは時間が遅かったこともあり、途中の星生山(1762m)に登り引き返した。その星生山はその後に蒸気噴出が激しくなって、今は立ち入り禁止になっていた。星生山の麓を通り九重山の頂上に達する。この日は天気もよくお盆休みでもあって、登山者が多く、小さな子供連れや小学生の集団も見られた。天気がよければちょっとしたハイキング感覚で登ることができる。日頃の運動不足で少々きついが、周りの人たちに引っ張られて無事に1780mに到着した。頂上からは、星生山を含めた九重の山々を見ることができる。九重は一つの山ではなく、同じ程度の高さの山々が集まっていることがよく分かる。ここに来ると途中の苦しさを忘れて、この次はあの山へ行こうと元気が湧いてくる。
  • 地蔵峠と大矢岳(1220m、98年1月03日)
    前回の「冠ヶ岳」へ行った時と同じく建設工事中の現場に車を置いて、今度は外輪山を南方向へ歩くことにした。今回は、私と妻、そして熊本で正月を過ごすためにやってきた娘の3人である。
    こちらのコースは前回と違って視界が開け、外輪山の内側にある五嶽や外側の熊本市内や金峰山、そしてさらに遠く雲仙の頂部まで見ることができる。約15分ほど歩くと地蔵峠に達する。この付近はガレキで峠のため風通しがよく荒涼としたイメージである。
    ここからゆっくりと歩いて約1時間で大矢岳に達する。途中は殆ど遊歩道といえるようなコースで、風雪の強い時以外は安全で気楽に景色を楽しみながら歩ける。標高1220mの標識があるが「岳」という感じはしない。
  • 冠ヶ岳(1154m、97年10月02日)
    西原村にある熊本県の育成牧場の脇を通り、外輪山を登って行く道路が数年前から建設されていた。道路が頂上に達するの楽しみにして、毎年何回か工事区間に車を乗り入れて工事の進捗状況を確認してきた。それが最近ついに外輪山の尾根に達したので、休日に工事の先端部まで入り車を置いて山歩きすることにした。
    今日は妻と二人で、尾根を北方向に冠ヶ岳まで歩く。約1時間かけて標高差60メートル程度であるから楽な行程である。冠ヶ岳頂上からは360度展望できる。94年に登った俵山がすぐとなりに見え、外輪山の尾根筋とその内側には阿蘇五岳が見える。下界から山頂に向かってせまってくる斜面は、杉や桧の林に覆われたところと牧草地の柔らかな曲面の部分があり、それぞれ対照的で美しい。夕日に光る有明海が山の上方に浮かんでみえた。
  • 一目山(ひとめやま、1283m、97年8月31日)
    今年は何となく体調が整わず、山へ行く気が湧いてこなかった。夏も終わりに近づきツクツクホーシが鳴くようになって少し元気が出てきたので、かねて取っておいた手ごろな山を登って見ることにした。それが一目山である。
    やまなみハイウェーを瀬の本高原から久住へ向かって、少し登ったところを左に外れ筋湯温泉方面へ走る。この道は道幅狭く樹木のトンネルの中を走る感じでいつ走っても気持ちがよい。峠を上り詰めたあたり、左側に一目山登山口の小さな標識がある。道端に車を置いて真っ直ぐ頂上に向かって歩きはじめる。頂上まで15分とあるが山野草の写真を撮りながら30分以上かけてゆっくりと歩いて頂上へ。ここからは北西方向に涌蓋山、北東方向に黒岩山、久住の山々、地熱発電の蒸気も見える。南には阿蘇五岳が霞んでみえる。 頂上でを見つけた。
    簡単に登れて景色を楽しむことができる手ごろな山である。
  • 阿蘇中岳火口(1400m、97年5月17日)
    北阿蘇の一の宮から仙酔峡に入り、ミヤマキリシマの群生を見る。一週間ほど遅かったようであったが、まだ3、4割は美しく咲いていた。この地点は標高約900m余り、ここから阿蘇中岳東火口までロープウェーが運行しているが、歩いて登ることにする。今日は歩くつもりがなかったが、久しぶりの快晴でついつい歩きたくなる。
    歩きはじめたのが3時45分。登山道はゴロゴロの火山弾をならべて作ってあり、石が転がる心配はないが運動靴では歩き難い。ロープウェーを横目で見ながら歩くこと50分で火口東駅に到着。ここから火口展望台までは誰でも歩けるような整備された道がある。
    展望台は約1400メートルの位置にあり、西火口(修学旅行生などが多く、一般に知られた展望台)より高いため火口全体を眺望できる。さわやかな風を受けながら周囲 360度雄大な景色を満喫する。ここからさらに中岳頂上(1506m)、高岳(1592m、阿蘇五岳の最高峰)まで登山道が通じているが、今日は断念して同じ道を下る。
    ゴロゴロの道は登りより下りの方が数倍困難である。駐車場に到着したときは車も数台のみ。にぎやかであったミヤマキリシマ見物客も去って祭りのあとの感じ。妻は、店じまいを始めた野草販売の露天に立ち寄って物色をはじめる。私は膝の痛い足を引き摺って車へ。そして帰りはいつものように温泉へ。
  • 涌蓋山(わいたさん、1500m、96年8月4日)
    はげの湯から川底のような石コロの林道を、車でピッチング、ローリングしながら15分ほど登ると車数台分の広場があり、ここが登山口。この地点は標高約千百メートルくらい。ここから、頂上1500mまで1時間の表示がある。
    今日は残念ながら天候悪いが、降り出したら途中で引き返すつもりで決行。登山靴に履き替えて登り始めるが、このコースはほとんど直登、すなわち直滑降を逆にしたような登りである。足はさほどきついとは思わないが息が切れる。途中、周囲の山や下方の牧場を眺めながら、妻は道端の花の写真を撮りながらゆっくりと登る。登山客はほかに誰もいない。
    頂上まであと数十mのところで、突然ガスがでて視界10m。今にも雨が降り、雷が鳴り出すのではないかという恐怖で立ち止まる。ここで飲み物を補給し、勇気を出して頂上へ向かう。やっとの思いで頂上に達するがガスで視界なし。別ルートで来たらしい団体が霧の中を下山してゆくのがうっすらと見えた。晴れていれば久住・阿蘇・祖母山・英彦山などが眺望できる絶好の場所であるが残念。写真を撮って食事も取らないで急ぎ駆け足で下山する。
    ところが、数十m下ったところで、周りのガスが少しづつ薄くなってきた。アレ−−−と驚き、どうしようか・・・。もう一度登れ!、と引き返す。景色が見たくて元気が出るらしい。我ながら滑稽な行動である。
    頂上で約1時間半、ゆっくりとガスがひき、雲が流れ去るのを観察。雲海のむこうに久住の山や筋湯温泉、地熱発電所の蒸気が見えるまで留まる。頂上の景色を我々二人で独占して十分に楽しんでから下山を始めた。
    行きはよいよい、帰りは・・・。半分ほど下ったら膝がガクガク。行きは心臓、帰りは脚が、昔のようには働かぬ。
    帰りはいつものように、ぶらりと温泉に立ち寄り、充実した一日を締めくくる。今日は山川温泉となった。 OutDoorのページに写真があります。

  • 黒岩山(1503m、96年7月14日)
    梅雨明けを待って、久しぶりに歩いてきたのは久住山の中の一つ、黒岩山(1503m)である。この山は、阿蘇から湯布院を通って大分へぬける”やまなみ”ハイウェーを挿んで、久住・大船と反対側にあるちょっとした山で、散歩には丁度よい。なにしろ駐車場の位置が約1300mであるから、実質200mの登山である。
    登りはかなり急な斜面で、岩石はところどころにあるが、雑草と低潅木が多い。登り詰めたところから、少し下がってもう一つさきが頂上になっている。頂上付近は岩が多く、石楠花などの低い木で覆われている。周囲360度、下からうぐいすの声が聞こえ、さわやかな風が心地よい。大船山や星生山の硫黄の山肌が正面に見え、やまなみハイウェーを走る車が小さく見える。西の方には台状の形をした八方ヶ岳が遠くに見える。南側の足元には地熱発電所の白い煙が見え、この付近は筋湯温泉であろう。
    下りの急坂は日ごろ運動不足の脚にはきつい。200m下ると膝がガクガクしてしまった。久しぶりの登りであったが心臓の方はまだ大丈夫のようす。
    帰りは黒岩林道を谷底まで下り、小松地獄を覗いてから筋湯温泉へ。小松地獄は斜面のいたるところから湯と蒸気が吹き出して壮観。筋湯温泉は大浴場で有名らしいが、今回は歩き疲れたので、駐車場に近い白滝旅館の露天風呂に入る。無色透明な湯であるが、湯温が高めなのでゆっくり入るには、ちょっと不満であった。

  • 尾ノ岳(1041m、95年5月5日)
  • 斧岳(1029m、94年11月13日)
  • 酒天童子山(1181m、94年9月10日)
  • 小鈴山(1142m、同日)
  • 星生山(1762m、94年8月21日)
  • 沓掛山(1503m、同日)
  • 俵山(1095m、94年8月20日)
  • ツームシ山(1064m、94年8月16日)
  • 八方ヶ岳(1052m、94年8月14日)
  • 鞍岳(1119m、93年)